今回はメンタルが弱いのが悪いのでなく、弱いことを受け入れられてないのが問題だということを解説します。
あなたはスポーツの試合で結果が出せない人はメンタルが弱いからだと思っていませんか?
実は一流スポーツ選手はメンタルが決して強いわけではないのです。
試合で結果を出したい為に、メンタルを強くすることばかりに気を取られていると、いつまでたっても思うような結果を出すことができません。
ではなぜメンタルが強くなくても、一流のスポーツ選手は大舞台で結果が出せるのでしょうか。
本記事でわかること
・一流スポーツ選手が実践するメンタルマネジメント術
・メンタルが弱く、試合で緊張して結果が出せない。
・メンタルが弱く、プレゼンで緊張して思ったことが伝えられない。
今回はこんな悩みを持つあなたにぜひ読んでもらいたい記事になります。
メンタル弱いのは悪くない。一流スポーツ選手は解釈が違う?
メンタルが弱いことと結果を出すことには関係がない
世界が認める偉大な元メジャーリーガーであるイチローさんでさえも実はメンタルが強いわけではないのです。
計り知れないプレッシャーのかかる中で常に結果を出し続けてきており、さらにテレビ越しに自信満々で話す風貌などからはメンタルの弱さはみじんも感じないかもしれません。
だだ、そんなイチローさんでさえ、2009年のWBCでの試合のプレッシャーに潰されて胃潰瘍になったり、200本安打に苦しんだ2003年のシーズンで、200本安打を達成した後に涙を流したことだってあるのです。
このことから、私たちが感じているメンタルの強いイチローさんというイメージは実はイチローさんの表面の姿に過ぎないのです。
ですので、メンタルが弱いことと結果を出せることには関係がないと言えるでしょう。
メンタルの弱さを自分自身で受け入れるかどうか
メンタルが弱いにも関わらず、結果が出せる人というのは、自己分析に長けていると言えます。
自分自身を良く知ることが出来れば、自分が何をするべきかが分かるからです。
人によって、もともとメンタルが強い人もいれば弱い人もいます。
自分がメンタルが強いと思っているのであれば、対策をすることがありませんから、結果を出すことは難しくなるでしょう。
逆に自分のメンタルの弱さを自分自身で理解しているのであれば、何らかの対策をします。
イチローさんはこのように語っています。
「要するに、”準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね」
引用:イチロー哲学 P154
自分の弱さをしっかりと認めているからこそ、その対策(準備)を隙がないほどに行なっているから、大舞台であのようなとんでもなく素晴らしい結果を出すことができたのです。
一流スポーツ選手が実践するメンタルマネジメント術
ルーティン
イチローさんが打席に入ってからバットを回し、バットを立てる動作は印象的だと思います。
この動作はイチローさんのルーティンであり、毎回どんな状況であれ同じ動作をしているのです。
このルーティンを行うことで、メンタルの状況を一定に保つ効果があるのです。
人間は状況や環境に感情をとても左右されやすい生き物ですので、毎回同じ動作をすることで、今その瞬間に集中をすることができるのです。
イチローさんは打席内でのルーティンの他、ネクストバッターズサークルから打席までの歩数やどちらの足から踏み出すか、ヒットを打った後や三振、凡退した後の仕草までも徹底的にルーティンとして決めています。
イチローさんがヒットやホームランを打って、笑顔でガッツポーズしている姿を見たことがないのもこのことが理由です。
人間は動作によって自分の心をコントロールすることができるのです。
フォーカスポイント
ルーティンと同じ考え方になりますが、フォーカスポイントというテクニックもメンタルを安定させるために効果的です。
フォーカスポイントとは自分のメンタルが落ち込んだ、または高揚している際に、ある一定の場所を見るというテクニックです。
感情とは常に不安定なもので、悪いことがあったり、良いことがあると感情はすぐに変動します。
その変動によってパフォーマンスは下がるのです。
あらかじめ、フォーカスポイントとして見る場所を決めておき、感情が変動しているなと思った瞬間にその場所を見るようにしましょう。
ブレス
メンタルは呼吸によってもコントロールすることができます。
呼吸とは緊張していると浅く早くなり、リラックスしていると深く緩やかになる性質があるからです。
もちろん逆も言え、呼吸を浅く早くすることで緊張を作ることができ、深く緩やかにすることでリラックスをすることもできるのです。
心と体は繋がっていますので、呼吸という動作でメンタルをコントロールすることができます。
まとめ
・自分の弱さを自覚することで、なんらかの対策を行おうとする
・毎回同じ動作をすることで、今の瞬間に集中ができる
・感情が揺れた際に、フォーカスポイントとして見る場所を決めておく
・呼吸の強弱を使ってメンタルの状態をコントロールする
いかがだったでしょうか。
一流スポーツ選手のメンタルに対する解釈、弱さを受け入れることの重要性が理解できたかと思います。
強がっている人ほど弱いとはこのことなのですね。
まずは、自分自身のメンタルについてしっかりと理解をしてあげることがあなたにとって一番大事なことかもしれませんね。
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