人の心を動かす話し方【いとも簡単に説得する方法】

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「あなたは誰かに操られてますよ。」

このように言われると

 

いいや!

操られてない!

自分の意思で行動している!

 

と反発をしてくるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合は操られている可能性が高いと言えるのです。

人間の脳とは、「効率性」を重視しており、

ある言葉をかけられたり、ある行動をされると、人間は考えることなく自動的に行動をしてしまうということが分かっています。

ということは、あなたが誰かに説得や交渉をしたい時にその原理原則をわかっていれば、相手をあなたの思うように説得することができますよね。

本記事では、

例文をまじえながら、人の心を動かす話し方について解説していきます。

恋愛や仕事で、相手を説得する方法を知りたい方は是非、記事をご覧ください。

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人の心を動かす話し方。【いとも簡単に説得する方法】

人の行動には原理原則がある

人間は1日のうちに、意識的に自分で考えて行動をしている割合は5%ほどだと言われています。

ということは、残りの95%は考えることなく、自動的に行動を起こしていることになります。

・あなたは会社へ行くとき、会社までのルートをいちいち考えて出勤しませんよね?
・ご飯を食べるときに箸を使う際、手の筋肉を意識しながら食べませんよね?

これが無意識の行動になります。

実は、あなたの無意識に自動的に行われる行動には、行動を起こすための、「引き金」というものがあるのです。

・会社へ行く際の「引き金」は、家を出るときにドアを開けるという行動かもしれません。
・ご飯を食べる際の「引き金」は食べ物の匂いを感じることかもしれません。

このような「引き金」というものが何なのかわかれば相手の心を動かし、行動をさせることができるようになるのです。

七面鳥はピーピー鳴くヒナだけを守る

動物行動学の分野で、七面鳥の有名な研究があります。

七面鳥の親鳥は、自分の翼を使ってヒナ鳥を抱き寄せ、暖めためて守ります。

また、とても面倒見のよい親鳥ですので、一日の大半をヒナ鳥を守るために使っています。

 

そんな親鳥を観察をしていると、奇妙なことに、

親鳥はヒナ鳥が「ピーピー」と鳴くときだけ、面倒を見ており、ピーピーと鳴かないヒナ鳥に対しては面倒をみることもせず、無視するということがわかったのです。

 

ヒナ鳥の匂い、羽の感触、外見などは世話をすることには全く関係がないということです。

 

このように、親鳥が面倒を見るという行動を起こすには「ピーピー」というヒナ鳥の鳴き声が親鳥にとっての「引き金」となっているのです。

お願いごとは理由を添えると成功率が上がる

お願いごとをする際に、理由を添えるだけで成功率が格段に上がることがわかっています。

心理学者のエレン・ランガーがこのような実験を行いました。

 

図書館のコピー機の列で、被験者にそれぞれ3パターンの言い回しで、先にコピーをとらせてもらうお願いをする実験

 

A「すいません。5枚だけなのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?」

B「すいません。5枚だけなのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?急いでるので。」

C「すいません。5枚だけなのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?コピーをとらなければならないので。」

 

この3パターンでお願いごとをした結果

Aは60%の確率で先にコピーをとらせてもらえたのに対し、

Bはなんと94%の確率でコピーをとらせてもらえることができたのです。

そして、なんとCも93%の確率でコピーをとらせてもらうことができました。

 

「急いでいるので」という言葉に人の心が動かされたような感じに思えましたが、Cの結果からわかるように、理由の内容自体にはあまり関係がないのです。

人は「ので」という言葉に心が動かされたとのだということがわかります。

一見、そんな単純なことだと思われるかもしれませんが、効果は抜群です。

交渉をする際には、「ので」という文言を入れるようにすることで、オッケーをもらえる確率は上がるということです。

例文

・「今日中にこの原稿を仕上げてください。明日が締め切りなので」
・「御社の売り上げに貢献できますので、ぜひ、この商品をご検討してください」
・「このあと、もう一件飲みに行かない?終電までまだ時間あるし」
内容はともかく、「ので」は強力ですので、ぜひ使ってみてください。

お願いことは、大きなお願いごとからする

人間はコントラストの原理という原理が働き、最初に提示されたものと2番目に提示されたものが、異なる場合、その差異を大きく感じてしまうという性質があります。

そのため、はじめに大きなお願いごとをしてから2番目のお願いごとをすると、はじめのお願いごとと2番目のお願いごとの間に差異が発生し、2番目のお願いごとは小さなお願いだと感じてもらえるようになります。

ですので、2番目のお願いごとを承諾してもらえる確率が上がるということです。

この原理を使うと、本当に聞いてもらいたいお願いごとよりも大きなお願いことをはじめに提示することで相手の心理にコントラストの原理を発動させることができます。

例文

・「こちらの商品(10万円)がおすすめです」→ダメ→「ではこちら(3万円)はどうでしょう」
・「このあとホテル行こう」→ダメ→「そしたら手くらい繋ごう」

まとめ

・人間の行動は無意識が95%であり、「引き金」によって操ることができる
・お願いごとをする際は「ので」を入れて理由を加えると確率が上がる
・大きなお願いごとからすることで、コントラストの原理が働き、次のお願いごとを聞いてもらいやすくなる

いかがだったでしょうか。

人を動かすための簡単な話し方が理解できたと思います。

小さいワードですが、威力は強力です。

普段の会話の中に少し付け加えることで、自分の有利な方に物事を進めていくことができます。

ぜひ、使ってみてください。(悪用厳禁!)

 

参考書籍:↓

 

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